福島県・はじまりの美術館の大政さんから案内をいただきました。休館中に過去の展覧会をふり返るというプログラムです。
あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、ちがうかもしれない【プレイバック!はじまりの美術館12】|はじまりの美術館|note
かなりの長文でしたが、読んでいるうちに床の足ざわりや窓際にあった溝を思いだしました。
というのは、当時行ったワークショップがとっても密接で、ソーシャルディスタンスを意識する現在ではとても許可が出ないようなものだったからです。参加者には全員アイマスクをしてもらい、ぼくを先頭にしてそれぞれ前の人の肩に手を置いて、8名ぐらいが美術館の中を進んでいくというものでした。
ナビゲーター役のぼくは、1人で歩けるようにと美術館の建物の特徴を知るためにいろいろ歩き回ったのでした。床の素材が変わるところ。壁面の切れ目。窓際の溝も目印になりました。
さて今ならどういうやり方でワークショップが実現できるでしょう。普通にマスクとアイマスクとを併用することになりますね。いっそのこと覆面というか、何か袋でもかぶった方がいいかもしれません。肩に手を置くというつながり方では、どんなに手の長い人でも1m以上の距離は取れませんね。マラソンに使う伴走用のたすきのようなものもありますが、ついつい近づいてしまいそうです。たとえば、白杖のような1.5mぐらいの棒でつながっていくのはどうでしょう。棒の振り方で右に曲がるとか、いろんな合図を決めることもできそうです。
こんな妄想を膨らませながら、コロナ時代に対応できるワークショップを考えているところです。