参道を歩きながら

歩行ラインを表現した箇所(組作品の一部)
歩行ラインを表現した箇所(組作品の一部)

 これは、善光寺までの参道を下見で歩いている時の様子、気分を作品にしたものです。

 

 今回の下見では、1人で歩いてみるという時間がなかったので、2人あるいは3人でいろいろ町の様子を説明してもらいながら歩きました。3人で歩いていても、1人が気になったものを見つけると、ぼくが知らないうちにそっと離れていってしまいます。そして、また戻って来ておもしろかったことを説明してくれます。


 ついたり離れたり。そしてそれぞれがいろんな情報に、耳や目をあちらこちらとフル回転している様子です。釘の斜め打ちのリズムは、今回新しく発見した打ち方です。まっすぐなラインから、釘がばらけていくのですが、一定のリズムがあるので、心地よさを感じてもらえるかな。


 釘の一番上の部分、ハンマーが当たる部分の形状には、平べったい普通のものと、頭が丸くなっているものがあります。丸頭の手ざわりはつるんとして心地よいです。そして、平頭の釘も連続して並んでいると思いの外なめらかです。そして、平と丸の組み合わせで何かいい感じのハーモニーが生まれています。実際にさわって確かめてみてください。