オルガンの響き

教会のオルガンを表現した箇所(組作品の一部)
教会のオルガンを表現した箇所(組作品の一部)

 昨年、善光寺付近の下見をした最終日、帰りの時間を気にしながら滑り込んだ日本キリスト教団長野県町(あがたちょう)教会でオルガン演奏を聴きました。


 それほど大きな教会というわけではありませんでしたが、パイプオルガンの響きを、何とも言えず身が引き締まるような気持ちで聴いていました。

 その時に感じた雰囲気や音の響きを、忘れないようにと何度も反芻しながら半年以上あたためていたのですが、いざ下描きにしようと思うとよみがえってこないところがありました。それで、手持ちのCDでケネス・ギルバートや、武久源造のオルガン曲を聴き直して下描きに掛かりました。


 手前は、鍵盤のイメージ。その上の斜め打ちの釘や、曲線が徐々に立ちあがっていくところなどは、音の響きを表現しています。

 

 最近の釘師のスキルアップにより実現した一作です。けっこうきまっていると思いますがいかがでしょう。まち歩きの組作品の一番左端の一枚に予定しています。