アトリエみつしまラジオ

art space co-jin にて対話鑑賞を録音中の様子
art space co-jin にて対話鑑賞を録音中の様子

 ラジオを始めてもう3か月になります。最近14回目のエピソードをアップしたばかりです。

 今となってはなぜラジオをやろうと思ったのかがよく思い出せません。3か月前と言うと、スタッフは東京都現代美術館に納品する作品づくりで忙しくしていた時期でした。動画などの編集にも追われていたように思います。ぼくはと言えば、点字キーホルダーに使う木を磨く仕事ぐらいしかありませんでした。


 スタッフの手を煩わさなくて、自分だけでできること。アトリエを何らかのかたちで印象づけられるような仕事はないだろうかと考えていたところ、ラジオがおもしろいよと提案したスタッフがいました。それならということで「Anchor」というアプリを使ってみることにしました。思ったより音声ガイドの使い勝手がよく、編集以外は自分でできそうだなと感じました。

 早速「かめちゃん」にテスト録音の相手をお願いしました。突然切断されたりしながらも何とか第1回目を収録し、アップロードまでこぎ着けました。まだこの時点では、タイトルや内容を説明するテキストはスタッフに入力してもらっていたのです。

 まずは、スタッフ紹介と言うことで、アトリエで働いてくれている人たちが犠牲となりました (笑)。お酒を飲みながらの収録もありました。視覚障害者と美術鑑賞というテーマでのインタビューも試みました。見える人にも見えない人にも声を掛けて、いろんな人に登場してもらっています。

 中でも気に入っているのは、ギャラリーに行き、3名ぐらいでおこなう対話鑑賞を収録して配信することです。ラジオを聞いているうちに、いったいこれはどんな作品だろうと思って、実際に展覧会へ足を運んでくださる方もいるようです。

 最近では、パソコンで「Audacity」というフリーソフトを使って録音したデータを切り貼りしたり、音量など調整することもできるようになってきました。やっと自力でアップロードできるようになったというわけです。ジングルも、いつもイベントの撮影などでお世話になっている作家の小池芽英子さんにご協力いただきオリジナルのものができました。釘を打つ音とカリンバをミックスしたもので、番組の最初と最後に聞こえてきます。

 さて、今後の展開ですが、誰かと散歩しながら街の様子を伝えるとか、見えない人も楽しめる作品についての意見を作家さんに聞くなどのことを考えています。こんなこと知りたいよとか、ぼくを質問攻めにしてやろうという人がいたらぜひリクエストください。すぐにつなぎます。

 最後に今悩んでいることを書きます。それは、1人では録音しづらいことです。「#0」では自己紹介のようなことを1分ほどしゃべりましたが、何度やってみても眠そうな声になってしまうのです。ユーチューバーはどのようにしてあのハイテンションを維持しているのでしょう。1人でしゃべることができれば、本当に自立できたことになるのかな。自立までもうしばらくお待ちください。

<アトリエみつしまラジオ>  【Apple Podcast】 【Anchor】